双極性障害を理解して解決【気分のめまぐるしい変化を治す】

躁とうつを繰り返す病気

どんな病気か

うつ病

うつ病とは、うつの症状のみが現れる病気です。これに対して双極性障害とは、躁うつ病と呼ばれていた病気で、うつの症状と躁を繰り返す精神疾患です。双極性障害は躁の症状に応じて、躁状態がある場合は「双極1型」と躁状態が軽い場合の「双極2型」に分類されます。躁状態とは、単に明るく元気でやる気がみなぎっているというものではなく、異常なほどに気分が高まっている状態を指します。躁状態の具体的な症状は、気分が良すぎてハイな気分になったり突然おしゃべりになったりし、時には怒りっぽくなって他人に必要以上に攻撃的になったりします。また、自分が偉くなったように感じたり、活動性が高くなりじっとしていられなくなり注意散漫になるのも症状の1つです。双極性障害が発症する原因はまだはっきりとは明らかになっていませんが、様々な研究結果から複数の要因が関係しているとされ、うつの状態から始まる人が双極性障害の人の3分の2にみられています。うつ症状を繰り返し、ある日突然双極性障害になるというものです。

正しい治療が必要な理由

双極性障害は、自殺による死亡率が高い病気です。海外の研究で約15000人の双極性障害の患者を一定期間追跡した結果、その5人に1人が自殺で命を失っているという結果があります。躁とうつの状態を繰り返し、躁の状態からうつに切り替わった時が、大変危険な状態となります。その理由は、うつの状態になった時に、躁の状態で自分が起こした行動を激しく後悔し責めて、自己破壊的な行動をとりがちになってしまうからです。また、双極性障害は再発をしやすい病気です。躁の状態では通常ではありえない行動をとってしまうため、社会的にも人間関係的にも破綻を起こしてしまうことになります。そのため双極性障害には正しい治療が必要になるのです。放置しておくのではなく、必ず病院へ行くことが大切で、正しい治療を行えば改善がみられる病気です。治療は、薬物療法と精神療法があります。これらの治療法を専門医が患者に合わせて、適切に組み合わせて行われます。それに合わせて治療をより効果的にするためには、規則正しい生活を送ることも必要です。