双極性障害を理解して解決【気分のめまぐるしい変化を治す】

うつ病との違いに理解を

異様にハイになる症状

仕事

双極性障害は、文字通りふたつの極の間を行ったり来たりする病気です。そのふたつの極とは、うつ病という極と躁病という極です。躁状態にあるときは自分が何でもできるスーパーマンにでもなったように感じ、元気一杯で何事にも積極的です。しかしテンションが高すぎて、思ったままや感じたままの言葉を遠慮会釈なく人に対してぶつけたり、平常時には決して使わないようなひどい言葉を投げつけてしまったりすることもあります。一方でうつ状態にあるときは、うつ病と同じようにひどく気分が落ち込み、何に対してもやる気が出ず、好きなことに関しても興味を失ってしまいます。躁状態にあったときが嘘のように、自分に対する自信も全く持てなくなります。食欲や性欲なども、躁状態とうつ状態のときとでは正反対になるのです。日本では、うつ病患者と思われている人の中に、実は双極性障害の可能性のある人が相当数含まれているとみられています。というのも、日本で双極性障害を発症する人の割合は、世界全体で双極性障害を発症する人の割合のわずか5分の1に過ぎないからです。

症状の記録をつけよう

日本では、双極性障害をわずらっていても、職場で精神障害のあることを知られたら不利益があるのではと恐れて、精神科できちんとした治療を受けていない人が多くいると考えられています。しかし、双極性障害の患者は、適切な治療さえ受ければ他の人と同じように通常の生活を送ることができます。双極性障害には、1型と2型があります。2型の場合の躁状態は、軽躁状態と呼ばれるものです。1型に比べれば躁の程度が軽いという意味ですが、だからといって2型の方が軽い病気だというわけではないため注意が必要です。2型の方が、うつ状態で過ごす期間は長いという研究結果があります。軽躁状態は1型と比較すれば傍から見て異様というほどの躁状態でもない場合が多いのですが、軽視することなく治療を続けることが重要です。1型の場合は、早期に予防療法を行うと効果的です。また、1型と2型のいずれの場合であっても、自分が躁状態やうつ状態を発症したきっかけについてノートに記録しておくと、次回の再発時にいち早く医師に相談できるので役立ちます。